帰省

実家に帰省してきた。
今回は、夜行バスで、家族で。
往路は、雨の影響で中央道が渋滞、名古屋から向こうはなぜか奈良方面に迂回したようだ。
翌日は台風による大雨、佐用では20名近い方が亡くなった。しかも避難中ということだ。
次の日、但馬へ移動した。途中河川の氾濫の後が残っており、佐用の件でニュースにならないが、多くの爪痕を残していたことを思い知らされる。15年ほどすんでいたが、子どもの頃遊んだあの川がそこまで氾濫したことはなかった。
途中で、生野銀山跡を見学。見学できるレイヤーは13度と寒い。最下レイヤーは常に30度だそうだ。歴史は古く江戸時代より前から。昭和48年まで創業していたそうだ。

その後墓参り。蚊が多くて閉口。途中で沢ガニを見かけた。

翌日、菩提寺の住職に来ていただき読経をしていただいた。
母と、そして先祖と。
離れて暮らしていたので、母が鬼籍に入っても普段の生活自体はそんなに変わらない。
でも帰省すると、思い知らされる。だからといって、いまさら何ができるわけでもなく、手を合わせ、線香を供えるくらいしかできない。

子どもが野球好きなので、甲子園で高校野球を観戦した。残念ながら子どもの応援する学校は負けてしまったが、内外野、アルプススタンドの応援団も、両方の学校の選手たちにあたたかい拍手を送っていた。どんなに大差がついても、必死に白球を追いかけ、間に合わないと思っても、ヘッドスライディング。好プレーもあれば、ミスもある。
試合終了後、アルプスへ応援の礼をしに選手たちが、うつむいてやってくる。うなだれて、涙をぬぐいなから帽子をとって一礼。どこからともなく、大きな拍手そして「ありがとう」という声。
高校野球を甲子園で観戦するというのは、テレビには写らないいろんなことを肌で感じられる。

母も、高校野球が好きだった。ルールはろくにわからないままだったけど、出身の県の学校をテレビの前でよく応援していた。