家事と仕事と見舞いの日々

小学生の親に課せられる用事は、多種多様で煩雑である。

家内の入院がなければ、私はこの大変さにずっと気づかないままだったろう。

我が家には四年生と一年生の二人がいる。

学校の年間行事予定は年度当初に出ているが、大枠であり細かくはやはり学級通信など直前のプリントに頼るところが大きい。

そして通信等に、前週のうちに予定を書いてくれる場合もあるが、その週の事になるケースも少なくない。

曰く、金曜日までに○○を名前を付けて持たせてください、明後日○○の取り組みがあるので、可能な人はお手伝いを、来週水曜までに○○の準備を、等。さらに、口頭で伝えられることや、連絡網で回ってくるお知らせ、そして個別の連絡事等。
とにかく、雑多である。

暫くの間、家事と仕事を両立させ、見舞い(病院だって電車とバスで片道40分はかかるのである)もする必要があった私はパニックに陥りかけた。なにせ一日がめまぐるしいのだ。次々に処理しつつ、やり忘れは許されない状況であった。絶対忘れてはいけない、という用がさほど多いわけではないが、それを忘れたがために、玉突きになるのがイヤだった。人間寝る時間だって必要である。

ここでやっと思い出した。『次々にこなす』といえば、GTDだ(あってるかな?)。
当面する事をとにかく思いつくまま、タスク管理ソフトで入力していった。

次回見舞い時に持参するもの、頼まれていた洗濯物、買うもの、明日学校に持って行くもの、爪切り、親睦会で使う野菜の種類、カットの大きさ、宿題のチェック、などなど。とにかくかたっばしに入力した。

一通り気が済むまで入力したら、見直しをかける。

アクションになっていないものは、タスクを小さくし、分割した。順序をもったものはそのように並べた。そして、ついでにできるものがないかチェックした。

ここまでやると、ようやく一息つける。
あとは、粛々とこなせばいい。
どんどんリストからタスクが消えていった。

なんとかパニックからは逃れられた。

ちなみに、使ったハードは、アドエスことアドバンスドWーZERO3[es]、ソフトはmabtasks(シェアウェア)でした。